スポーツを題材にした本⑥_敗れざる者たち
スポーツを題材にした本はたくさんあります
そして、結構心に残る名作ぞろいです
今回は少しテイストを変えて、沢木耕太郎のルポ「敗れざる者たち」になります
沢木耕太郎といえば、いわずもがな深夜特急が有名ですが、こちらの本も派手さこそないもののボディーブローのように地味に効いてきます
スポーツにおいて全勝し続けられる人はいません。必ずどんなスーパースターでも敗北する日がやってきます。しかしながら、この本のとりあげる敗れざる者は、最後まで自分が敗北することを素直に受け入れられない人たちです。
私たちはいつもスポーツの光の部分だけを見て熱狂に酔いしれますが、本来光の部分よりも影の部分の面積の方が圧倒的に大きく、沢木氏は、敗北を受け入れられない影の部分を等身大で切り取ることにより、その残酷さを表現しています
昭和の時代を知らない人たちには感情移入が難しいかもしれませんが、40代後半以上の方にはおすすめです
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