おすすめ本
よくあるパターンかもしれませんが、主人公だけでなく、主人公以外の登場人物の視点での場面認識に切り替わっていくタイプの物語です
真実とは絶対のものが一つあるわけではなく、それぞれの主観によって様々にとらえられるものであり、複数の真実が存在することを考えさせるような構成になっています
走るというどこまで行っても個人競技であるにもかかわらず、団体戦の要素も入っている駅伝を題材に、多様な登場人物・多様な思い・多様な価値観が融合して、一つのストーリーが紡ぎだされています
非常に面白い場面展開が行われるのと、人物描写も根っからの悪人はいないという前提で描かれていることから、小学校5年生が読むにはうってつけの本のような気がしました
実際に本を読むのがそれほど好きではない私の子どもも、まだ読み始めたばかりですが出だしは上々のようです
- 作者:瀬尾 まいこ
- 発売日: 2015/03/28
- メディア: 文庫